今週(8/27-9/2)の成績です
先週金曜のJH(ジャクソンホール)のパウエル発言から、株価は毎日1%程度づつ下落を続け、その様子は定位置に戻っていくような安定した下落。一方で、金利はそれほど変化なく、その理由としては金利はすでにJHを織り込んでいたから、とされている。そうなの?
今週の出来事
8/27(土)
8/28(日)
・SP500がリーマンショック時の軌跡を辿るには同様のショックが必要でありテールリスクと言える。現在はインフレ高進懸念があった6月とは状況が異なり10年名目/実質金利が6月高値を更新しない限り、6月安値は強いサポートして機能する。季節性から9月は弱含みやすいが下値での買い目線も併せ持ちたい
・日本銀行の黒田東彦総裁は27日、日本のインフレのほぼ全てが商品価格上昇によるものだとし、日銀は金融緩和策を維持する必要があるとの見解を示した(ジャクソンホール会合)
・オーストラリア LNG輸出規制を検討 最大輸出先の日本に影響は
・バークレイズ 今年、米新築住宅販売は40%近く減少中。
8/29(月)
・ロシア、ウクライナがNATO加盟断念しても戦争やめない=前大統領
・ウォーレン民主党上院議員 「FEDの金融政策が米経済のリセッションを誘発する可能性を危惧している」 「現在のインフレは利上げで対処できる代物ではない」
・米労働市場は失業率が示す以上に逼迫か、勤務時間減少で
・国際決済銀行 総支配人アグスティン・カーステンス氏
世界経済の成長回復には政策の再構築が必要、需要管理から供給支援に関心を移すべき。金融当局は主にインフレ対策に注力するが、政府ともっと緊密に連携し、政府だけがイノベーションとレジリエンスを育み、必要な制度、技術、生態系の移行を進めることができる。航空機が失速速度以下に減速し、高度を維持するのに十分な揚力を得られない、航空業界で言うところの「コフィン・コーナー」に世界が近づいている可能性があると警告。「政策立案者がリセットの必要性を認識し、供給サイドの活性化に焦点を当てた持続可能な成長戦略に早く取り組めば、世界経済はより強固で弾力的なものになる」飛行機をより安全で安定した場所に戻すには、熟練した操縦技術が必要だ」とBIS総裁は述べた。「このような環境下で、成長を後押しするために総需要ツールに主に依存し続けることは、より高く、より制御しにくいインフレを引き起こす可能性があるため、危険性を増大させる可能性がある。 中央銀行は経済のエアポケットをすべて解消することは望めず、何よりもまずインフレを低く安定させることに注力しなければならない。金融政策は、現在のインフレの脅威に対処するという緊急の課題に取り組む必要がある。コビッドや戦争による上昇圧力がやがて弱まるとしても、供給サイドの要因が物価を押し上げ続ける可能性が高い。地政学、グローバリゼーション、人口動態など、これまでインフレを抑制してきた要因が、気候変動や化石燃料からの撤退と並んで逆風になりそうだ。供給が不安定になる兆候は、あまりにも長い間無視されてきた。最近の出来事で、このことの危険性が明らかになった。生産性の向上を促し、供給の柔軟性と弾力性を高めることは、今後の政策論議においてより大きな役割を果たすことになるだろう。要は、 俺たち中銀が利上げを続けたってインフレはおさまらねーぜ。各政府で供給サイドを活性化させる政策立ててなんとかしてくれないともっとひどくなるかもしれない。
・米2年債金利 *本日3.45%まで上昇 *2007年11月以来の高水準
・野村証券 「JHにおけるパウエルFRB議長は”タカ派に振れるだろう”と期待した市場の予想をはるかに上回るほどにタカ派であった」
・フィッチレーティングス 「JHでのパウエルFRB議長は”来年の利下げ期待を真っ向から否定した”と捉えて差し支えない」
・ブラウンブラザーズ 「JHでのパウエルFRB議長のメッセージは単純明快だった」 「金融正常化は終わりとは程遠い」
・BNYメロン 「FEDは政策金利を今後も上げ続ける」 「(さらに)金利は一定期間その水準で据え置かれることとなる」
・サクソバンク 「JHを受け市場環境が変わった」 「株式市場がなぜこの高水準を維持できているのか理解に苦しむ」
8/30(火)
・ばら積み用船料5月比9割安 中国鉄鉱石需要が低迷
・株 続落 8/26(金)のパウエル講演(インフレ退治へ強い姿勢)が尾を引き、米長期金利が上昇。ナスダックが1%安となるなど株安が続き、ドルは上昇。1ドル=138円台後半で、節目の140円も意識される水準に。
・ブルームバーグ社説 「カシュカリ連銀総裁は”株式市場が下落する必要性”を明らかにした」 「FEDが真に望んでいるのは”株式市場の下落”に他ならない」
・1番儲かっていた顧客 私が2007年に証券会社に入社してからたぶん1万位の口座を見た その中で1番儲かっていたのはリーマンショックの翌年に数億円分の日本株を10〜20銘柄買ってガチホし続けるだけの顧客だった それを見て投資の最適解は「暴落した時に買って投資したことを忘れる」ことだと思ったよ
・北米企業、第2四半期の産業用ロボット発注が過去最高水準
・JPモルガン 「バリュー株のロング、ビットコインのショートを推奨」
・カシュカリ連銀総裁 「JH後に株式市場が下落したのは個人的には良い兆候」 「インフレ抑制に向けた我々の決意をようやく投資家が信用し始めた」
・バーキン連銀総裁 「リセッションは必ずしも”著しい景気後退”を意味するものではない」
・『9月下がって10月あがって選挙後結構下がって年末まで揉み合い、5月に据え置き開始で本格的に上がる。』
・ドイツ8月インフレ *過去最高の8.8%まで加速(予想と一致) *中銀は年内10%到達を予想
8/31(水)
・株安続く ウィリアムズNY連銀総裁が「2023年の利下げを想定していない」と発言。雇用や消費マインドの指標が市場予想を上回り、利上げ警戒が強まっています。米国株は3日続落、S&P500は3営業日で計5%下落。原油も下落が目立ちました。
・人手不足続く 7月の求人数は4カ月ぶりに増え、市場予想も上回りました。採用数や失業者数を大幅に上回り、強い人手不足が続いています。「賃上げ→値上げ」につながりやすい構図が続き、利上げ継続観測にもつながりました。
・ゴールドマンサックス コモディティ全体で、投機筋のポジションが大幅に減り、異常に軽くなっている。
・ADP雇用統計 *結果 132,000人 *予想 300,000人 *2020年4月以降で2番目の少なさ
・ブルームバーグ 「パウエル議長はソフトランディングを諦めた」 「経済成長と労働市場の減速を目指していくことになる」
・メスター連銀総裁 「来年の利下げは想定していない」
・メスター連銀総裁 「政策金利は来年初頭までに4%を超える必要がある」 「その後はその水準での据え置きを支持」
9/1(木)
・1ドル=139円 FRB幹部からインフレ退治へ強い姿勢の表明が相次いでおり、円安ドル高が続いています。1ドル=140円の節目まで1円を切りました。S&P500は4日続落。4日の累計下落率は5.8%となりました
・マーケットワイドで堀古さん 【米株】 先週金曜のパウエル発言を初日は完全に折込んでおらず続落と言うことは売れていない人が投資を見直している段階だと思う 客観的に言えば、FRBの使命はインフレ抑制と雇用の最大化だが、雇用が今ほぼ最大化されている中では景気引締めをしても大丈夫。将来的に景気にピークアウトの兆しあり インフレもピークアウト 歴史的に金融引締めが景気後退を招く 例外的にソフトランディングはあるが市場関係者の淡い期待が消されつつある段階 インフレは下向きだが遅効性があり、数字として出てくるのはこれから→9月の利上げは0.5%と見てる。【中間選挙】 歴史的には中間選挙前の8~9月のパフォーマンスは最悪 選挙は不透明要因 中間選挙は議会の選挙 →大統領だけで出来ることは限られているが議会はかなりのことができる。通常の大統領選挙よりも不透明要因だと考えるべき。【節税対策の売り】 毎年恒例の投資信託の決算を控えた節税対策の売り 今年はずっと下がってきてるので節税対策の対象となる株式が例年よりも多い 季節的に非常に弱い、今年は特に弱い所にパウエル発言が重なった 今は我慢するしかないと思うが中間選挙後に向けて絶好の買い場が来ると思ってる。【避けるべきは】 借金の多い景気敏感株 ・コロナ後に痛んで持ち直したが借金が残ったまま ・これから景気の厳しい場面を迎える ・FRBからの金融政策によるサポートは無い 年初から下がってきたようなものではなく、金利敏感株(ハイテク)などから反発に転じて相場をリードしていく展開になると思う (インフレも金利もピークアウトしていくだろうから)【反転のきっかけ】 ・中間選挙 ・インフレピークアウト ・節税対策の売り →全て期限付き 中間選挙も選挙の前に株が反発に転じる場合がほとんど こういう時こそ、マクロではなく個別の企業を見て強い企業に目をつけていくべきだろう 今は買い場を提供してくれる局面だと見てる。
・ジェレミー・グランサム 「株式市場の巨大なバブルはまだ弾けていない」
・モルガンスタンレー 「米株は年内にも新安値を更新する」 「決算期待があまりにも楽観的」
・ISM製造業 8月は市場予想をやや上回り、7月からは横ばい。企業景況感は景気の変調をいち早く示す傾向がありますが、8月は底堅さを示した形。
・米新規失業保険申請件数(8/27までの週)23.2万件(予想 24.8万件・前回 24.3万件) ・米失業保険継続受給者数(8/20までの週)143.8万人(予想 143.8万人・前回 141.5万人)
9/2(金)
・連銀のタカ派な姿勢を受け入れた投資家たちは、マーケットが、6月の安値テストをする可能性が高くなったと感じている。もちろん、安値テスト成功ならダブルボトムが形成されることになるから、マーケットに落ち着きが戻るだろう。– ジョン・リンチ(コメリカ・ウェルス・マネージメント)
・ゴールドマンサックス 年末のコアPCEを4.5%から4.2%に下方修正。23年末は2.6%、24年末2.4%。 *つまり、インフレは短期で終わって、 Fedは一旦目標達成。しかし、やはりリセッションは来るということ。
・8月米国 週平均労働時間 34.5(予想 34.6・前回 34.6) ・8月米国 労働参加率 62.4%(予想 62.2%・前回 62.1%)
・6日続落 ナスダック6日続落は約3年ぶり。8/26のパウエル議長講演以降、株価調整が続いています。昨晩発表の米雇用統計は市場予想なみで午前中は株価が上昇しましたが、午後はズルズル下落しました。米国は9/5のレーバーデー後に夏休みモードから切り替わります。市場のムードもかわるかどうか注目です。
今週の売買
8/30
JT買い 2株@2370円 ネオモバ
8/31
JT買い 1株@2367円 ネオモバ
9/2
JT買い 1株@2375円 ネオモバ
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